「確かな学力」をつけよう?
こんにちは!
All教育フェスタ関西スタッフ(見習い)の優努です。今回もつれづれ書きます。
先日、大学の方で「学力とは」というテーマで授業がありました。
先生の問いかけに、一人が「知識量」と答え、それを先生は黒板に書き、「確かに、知識量は学力といえるかも知れませんね」と先生。
それに続けて「応用力」と答える僕。
すると先生は「応用力は知識に入りますね」と一言。
ん?
応用力って知識なの?
それに続けて「読解力」と答える僕。
「そうだね」と答えてそれを黒板に書き記す先生。
ここで僕は「応用力は黒板には書かないのに、どうして読解力は黒板に書くのですか?」と質問すると。
「応用力は知識いるけど、読解力は技術やし、違うやろ」とさっき答えた生徒に言われました。
「いやいや、その論やったら応用力も技術やろ」と答えるも、先生にはスルーされてしまいました。
その後も何度も質問を重ねるも、スルーされ、結局は先生の思う答えしか黒板には残りませんでした。
どうやら、数値で測れる学力と測れない学力に分類分けしたかったようです。
その論は穴だらけです! と言っても無駄でした。
模擬授業とかでもついついやってしまうのが、自分の正解に生徒をなんとか誘導しようとしてしまうことです。それがたたって選択肢の狭い「なんで聞いたのかわからない」ような質問を飛ばしてしまうことが多々あります。
みなさんもそんな経験ありませんか?
僕はそれでかなり痛い目を見ています。相手の答えをクリーンな心で聴きたいものです。
さてさてそんなこんなで、
今回のキーワードは「確かな学力」です。
教育機関が文面でも言葉でも連呼するシーンをよく見るのではないでしょうか。
はたして「生きる力」とはどう違うのでしょう。
文部科学省さんのページを見てみましょう!↓
どうでしょうか。
どうやら生きる力のひとつとして、確かな学力があるようですね。知りませんでした。
Q&Aから抜粋しましょう。
Q | 「生きる力」とはどのような力ですか。 |
A | これからの変化の激しい社会においては、学校で学んだ知識のみで社会生活を営むのではなく、子どもたち一人一人が自ら個性を発揮し、困難な場面に立ち向かい、未来を切り拓いていく力が求められます。 このために必要となるのは、自ら学び自ら考える力などの「確かな学力」、他人を思いやる心や感動する心などの「豊かな人間性」、たくましく生きるための「健康や体力」などの「生きる力」です。 子どもたちの「生きる力」は、学校だけでなく、家庭や地域と一緒になって育むものですが、学校では、これからの生涯学習社会の中で、社会に出た後も生涯学び続けることができる基礎的な資質や能力を育むことを重視しています。 このような「生きる力」を育成の重要性は、平成8年の中央教育審議会答申で提唱されたものであり、現在の「学習指導要領」のねらいとなっています。 |
「確かな学力」以外に「豊かな人間性」「健康や体力」もありますね。
「個性を発揮し、困難な場面に立ち向かい、未来を切り拓いていく力」ということですかね。
Q | 「確かな学力」とはどのような力ですか。 |
A | これからの子どもたちには、基礎的・基本的な「知識や技能」はもちろんですが、これに加えて、「学ぶ意欲」や「思考力・判断力・表現力など」を含めた幅広い学力を育てることが必要です。これを「確かな学力」といいます。 大学や企業の人事担当者も、今の子どもについて論理的思考力や問題発見力、行動力・実行力などについて課題があると指摘しています。また、全国的・国際的な学力調査では、今の日本の子どもたちは、学ぶ意欲や判断力、表現力に課題があることが指摘されています。 各学校では、子どもたち一人一人に応じて指導するなど「わかる授業」を行い、「確かな学力」を育むことができるように努めています。 |
「わかる授業」というキーワードも出てきましたね。アクティブ・ラーニングと関係がありそうです。
つまり、文部科学省の言う定義では、確かな学力とは
知識、技能、課題発見能力、問題解決能力、学び方、思考力、判断力、表現力、学ぶ意欲など、の総合的な力ということでしょうか。
これらを学校でつけよう、ということですね。
知識、学び方は先生から教えることができるものの、その他の能力は本人の意思と思考、センスや個性が大きく関わってきそうです。
教えるだけではつかない能力を、環境づくりなどで機会を与える必要がある、ということでしょうか。
具体的にどんなことをすればいいのか、その実践例なども載っていました。内容は2002年のものですが。↓
アクティブ・ラーニングなどについてはAll教育フェスタでも勉強会を開くことがあります。本質を考える教育を行いましょう。要チェックです!笑
ではではこれにて!
優努でした。